大きな骨折して不安な人へ私の情報が役に立てば、とはじめた日記です。
私は2019年12月に脛骨・腓骨の開放骨折、大腿骨頸部骨折。はじめて読む方は「骨折日記はじめに」からどうぞ。
※入院中に別のブログに書いた記事を、こちらのブログへ移動しています。
どこが折れてるのか?
1回目の手術前後のスネ(脛骨・腓骨)のレントゲン。まーすごい折れ方をした。この真横に近い折れ方が入院期間を長引かせることになる。斜めとか螺旋状に折れた方がずっとマシだった。
イメージしてみて欲しい。割れた陶器をボンドでくっ付ける時と同じ要領で、接地面積が多い方が骨もくっつきやすく、少なければ当然くっつきにくい。骨癒合がとても遅くなるという事。
ギプスは骨がくっつくのが早い人
私は髄内釘固定術という手術をした。比較的大きな骨を折った人に用いられる手術だ。
簡単に言うと、骨がくっつくのに時間がかからない軽度の骨折は、外側だけ固定するギプスで済むということ。私は一年以上の長期戦なので、筋肉を落とさない為にも、中開いて骨の中に棒入れて固定しちゃいましょう!で、骨が完全にくっついたら面倒ですが、また手術で開いて、棒抜きましょう!という事。
よく見舞いにきた友人に「ギブスとかじゃないんだね。」と言われるが、ギブスはすぐ治るタイプの怪我人なんだよ、と教えてあげよう。
骨の内側に金属棒を入れる?
レントゲンに写ってる金属のプレートを最初見た時、医師に説明されても全然意味がわからなかった。
なんと、骨の中に金属の棒(チタン製)が入っていると言うのだ。
この時、恥ずかしながら、私は骨には髄腔(ずいくう)と呼ばれる空洞部があることを初めて知った。
この髄腔に金属棒を入れた後、ドリルで骨に新たに穴を開け、ネジで固定させている。
髄内釘固定術の手術中は、電動ドリルの音が手術室に鳴り響く、工事現場のような感じらしい。ちなみに成長期の子供は、髄内には骨の育成を促す物質があるため髄内釘固定術は出来ないそうだ。
どうやって金属の棒を身体の中へ入れるのか?
単純にメスで皮膚を切り、入り口を作って骨に金属プレートを入れる。私は三箇所を切った跡がある。
開放骨折って何?
骨が真横に近い折れ方をしているのも、治癒が遅い原因の一つだが、今回最大に面倒なのは開放骨折(※後述)だった事。
普通なら身体の外に出ることのない骨が空気にさらされる開放骨折は、感染症が最大のリスクである。もし感染が残っている場合、骨がくっつかない。更に最悪の場合は細菌が血液中に侵入し、臓器の機能不全が現れ、死亡する(敗血症)可能性もある。
私は結果的に最初の入院だけで、4回も繰り返し手術をやった。その手術は毎回、骨と傷口を洗浄・消毒。その為だそう。バイ菌も取れるが、骨の結合組織も一緒に取り去ってしまうらしく、※骨癒合はとても遅れるそう。
皮膚がない穴が二つ
そして外傷がまた大変だった。脛骨・腓骨がそれぞれ外に出たので、傷は二つ。
傷というか皮膚が無く「穴」が二つできたような状態だった。最初は太ももから皮膚移植をするって話も出ていたが、最終的に皮膚をひっぱって縫えたらしく、移植しないで済んだ。すごいな。
軟部組織と呼ばれる筋肉・血管のダメージも大きかった。筋肉って全部繋がっているので、いろんな足の動作ができなくなり、事故後は足が物みたいに動かなくなっていた。
ピン固定手術(大腿骨頸部)
今回の事故では、面倒な事に大腿骨頸部(股関節)もイラストの様に折れている。
大腿骨骨折は、高齢者に最も多い骨折だ。
高齢者の場合は人口股関節に切り替えるが、人口関節は30年くらいしか保たないらしいと聞いた。私はまだ若いから自分の骨のが良いでしょう。という主治医の判断で、プレート固定する事になった。
太ももの横を切って、大腿骨にドリルで穴を開け空洞を作り、2本のピンのようなチタンプレートを入れて固定した。
数年後に解ったことだが、この時点でピン固定法を医師が選んだことで、私の治療は3年間と長引く事とになる。
開放骨折とは?
折れた骨が皮膚の外側に出ているものを開放骨折と呼びます。開放骨折では感染症のリスクが高く、治療が複雑になるため、「複雑骨折」と呼ばれることもありますが、骨が複雑に折れている(いわゆる複合骨折)と誤解されることも多いため、開放骨折が正式な呼び方となっています。
開放骨折の場合は、骨や皮下組織が外部にさらされてしまうため、感染症の予防が最重要になります。傷口に対しては洗浄と消毒を入念に行い、既に感染症により挫滅・壊死している組織は、手術によって排除します。これと併せて、抗生物質の集中投与が行われることもあります。感染症が生じたときや、骨折部の整復がうまくいかなかったときは、骨がくっつくのに時間がかかり、最悪の場合、骨がきちんとくっつかないこともあります。
出典 : 交通事故相談サリュ
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