大きな骨折で不安を抱えている方に、少しでも私の情報が役立てばと思い、始めた日記です。
私は2019年12月に脛骨・腓骨の開放骨折と大腿骨頸部骨折を経験しました。初めて読む方は、まず「骨折日記はじめに」をご覧ください。
※入院中に別のブログに書いた記事を、こちらのブログへ移動しています。
骨折後1日目
病院で迎えた朝
朝がきたが、最初の夜は全く眠れなかった。
HCU(高度治療室)というのは、重症患者のベットがずらりと横並びになっている。患者の症状がすぐに解るよう常にカーテンが開いており、看護師がせわしなくバタバタと動いていて落ち着かない。
そして音。ピーピー、ピピピ、チャラン〜、ずーーーと、いろんな電子音が鳴ってる。どこでも眠れる、という人が心底羨ましかった。私は音に敏感な方なのか、こんな場所で深く眠れる人なんでいるんだろうか?私にはそんなことは到底無理だ…
はじめての病院食は見えなかった
朝食を出されるが、どうやって食べるの?という状態だった。
私は、最初の10日間ほど、身体を30度以上起こしてはいけない指示が出ていた。
脊髄損傷の疑いがあったので、その治療のためでもあるらしい。首には18,000円(後で返ってくるけど)もするカラーを巻いており、顔が上向きになっている。テーブルに何が置いてあるか全く見えない状態で食べないといけない。
しかし、前の日は飲まず食わずだったので空腹に耐えきれず、手探り状態でスプーンと手で食べた。液体状の物はどうやっても食べる事が無理だったのでそのまま残した。
昼食時、看護師さんが年配で気の利いた方だった。
ハンバーグだったが、前もって簡単に一口大に切っておいてくれた。ご飯も「これじゃ食べれないから今ラップでおにぎりにしてきます。今後おにぎり形にしてもらうよう指示出しておきます。」ものすごい有難い…。
独身者の入院は本当に大変
急な入院というのは独身者にとって最悪である。入院関係の事は何かと「ご家族は?」が出てくる。友達や彼氏では効力は発揮されず、あくまで「ご家族」なのだ。
事故後一週間居たHCU(高度治療室)も家族以外は面会禁止。病院というのは、家族が遠方にいる人、家族がいない人、向けに考えられていない場所なのだと今回よくわかった。
緊急入院してまず最初に必要だったものを描いてみた。
来年、金属プレートを抜く際にまた入院するからメモ。(寝たきりの人の場合)
すぐに必要だった「歯ブラシ、コップ、曲がるストロー」は看護助士さんが下の売店まで買いに行ってくれ、他のものは、後日友達に買ってきてもらった。曲がるストローがここまで寝たきりの人に便利なものとは、初めて知った。
職場には、手術前に自分でなんとか電話をした。
契約先との仕事は全部キャンセルになっている。本当にたくさんの人に迷惑をかけている。
スマホってこんなに重かったっけ
入院時ヒマつぶしが大変というが、それは予定した通りの入院の人だと思う。私の場合は最初は特にずっと痛くて、眠りに入っては、食事、血圧、注射、など何度も何度もで起こされる。何もしていないのに、いつも疲れていた。
スマホを少しいじるだけで、あれ、スマホってこんな重かったっけ…。少し触ったらもう疲れて眠っていた。
スマホを握る手がもう手が疲れて、ベットの下に落とした時は悲しかった。
エネルギーのほとんどを足の治癒に取られているのかな。
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